昨日はお医者さんにの英語学習法について話を聞く、という貴重な体験をしたので報告したいと思います。
英「会話」とは少し違うかもしれませんが、学会などで英語で発表する時のコツや、論文の書き方などをインタビューしてきました。
学会や論文は置いておいて(というか仕事の範囲になってしまうので秘密です)、賢いお医者さんが英語について考えている内容は、自分の英語学習にも生かせる部分がたくさんありました。
まず、「英語はただのコミュニケーションツール」ということを肝に銘じること。
当たり前ですが、お互いに通じる言語が英語しかないから英語で話すわけで、話者人口が最も多い言語が英語だったというだけの話です。
そして、ネイティブスピーカーでないかぎり、完全には話せない!と諦めることも肝心なんだとか。
たとえば香港やシンガポールの人たちも、ペラペラと英語を話しているように見えて実はお国訛りが酷いというのは有名な話です。
オーストラリアやニュージーランドなど、ほぼ英語しか話されていない国ですら、英米の英語に比べれば訛っているんだから、「日本弁英語」でいいんだよ、とおっしゃっていました。
もちろん発音やアクセントなど、できるかぎりネイティブに近づけようとする努力は大事ですが、一度それがプラトーに達してしまったらそこからの伸びしろは見込めないから、諦めも大事。
そして最後に一番大事な点を強調されていました。日本人はとにかく「ディスカッション」が苦手!
日常会話であれば普通にできる人でも、特定のトピックに対して意見を述べたり、口で反論するのが極端に苦手なんだそうです。たしかに自分でも心当たりがありますが…。
口で言うのが苦手だからこそ読み書き英語が上達するという良い側面もあるようですが、読んだり書いたりするにはどうしても時間がかかってしまいますから、リズムのよいコミュニケーションは取れませんよね。
しかも、その傾向は英会話に限った話ではないようで、母国語で議論したことがない人が英語で議論なんてできるわけないよね^^という手厳しい意見でした。
たとえばアメリカでは小学校のときからディベートの授業があり、自分の意見はもちろん、自分とは違う立場の意見も理論的に述べられるような教育がなされています。
日本では…?
とはいえ、今更受けてきた教育を恨んでもしょうがないので、ネイティブとの会話機会を増やしたり、海外に飛び出したりするのが大事!とのお話でした。
偉いお医者さんでも、こと英語の話題になると私たちと同じように苦手意識を抱えているというのは、新しい発見でした^^