今回は、現役女子高生のリリーさんに英語の勉強方法、特に文法について書いてもらいました。
高校3年生で受験生です。英語が苦手だったリリーさんがどのように英語を勉強していったか、
その中で、文法を重点的に勉強するメリットについて紹介して頂きました。
これからセンター試験や入試本番を迎える方はもちろん、高校生、中学生、社会人の方にも参考になると思います。
英語学習における文法について
まずは、管理者より英語学習における文法について補足します。
日本語には、主語、述語、修飾語がありますが、特に日常会話ではこの構造は厳密ではないと思っています。
主語が省略されることは日常茶飯事で、肯定なのか、否定なのか、疑問なのかは文の最後になるまで分かりません。修飾語もあいまいな部分が多いような気がします。
一方、英語はSVO、SCV、SVOCといった主語、動詞、目的語、補語といった構造が明確になっていて、基本的にこの原則に従って文章が構成されます。ですから、英文解釈に迷ったら、文法構造を見直していくことによって、何を意図しているか理解できるようになっています。
英語圏はアメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどありますが、特にアメリカでは移民が多く、人種のるつぼと言われています。そんな中で、多くの人が理解しやすいように文法がしっかりした英語という言語ができていったのでは!?と思うことがあります。
受験生にとっても、英文法を勉強することが英語における学力アップの近道だと思っており、今回の記事を紹介させて頂きました、お役に立てれば幸いです。
文法ができると、ここがいい!
文法問題がスラスラ解けるようになります。英語ができる人は、文法が良くできます。英語が得意な友達に、文法の質問をすると、必ず正確な答えが返ってきます。
文法問題が早く解ければ、時間が余るため、長文読解に時間を費やすことができます。長文読解は、じっくり落ち着いて読めば、わかる問題が多いので、時間が多ければ多いほどいいでしょう。
また英文を作る時、文法ができれば、とても簡単に英文を作ることができます。特に、構文を覚えていれば、英文を作りやすいです。
日本語が複雑で、英作文ができないときは、日本語をバラバラにすると、構文を使える日本語に変わります。
例えば、
「最新の携帯はたくさんの機能があって便利だが、家に忘れてしまったら、その日は何もできない気がする。」
という文を英語にしなさいという問題があったとします。この日本語をバラバラにすると
「最新の携帯は便利だ、
たくさんの機能があって。
私は感じた、
その日は何もできないと、
もし私が家に私の携帯えを忘れていったら。」
となります。
こうすると、仮定法?that節?と何を使えば良いか見えてきます。何を使えば良いか分かったら、
「Latest mobile phones are very useful with many functions. I feel I cannot do anything all day if I leave mine at home.」
とできますね。
長文には、構文がたくさん含まれています。登場する構文をひろっていけば、長文の内容は大体分かってきます。特に、比較がよく登場しますね。また、知ってる単語が多ければ、さらなる内容理解にもつながります。
そして、文法を勉強しておけば、頭の中ですぐに英文を作ることができます。そうすれば、すぐに英語を話すことができます。英検などの面接に役立ちますね。
また、ネイティブの方ともお話できるようになります。ネイティブの方は、単語だけでも反応してくれますが、文法をつかった英語を話せば、話せる幅は広がるでしょう。
日本語と英語の違いは?
日本語訳するときは後ろから訳していきます。
しかし、英語を読むときは前から読んでいきます。
なぜなら、英語は、言いたいことを始めに言うからです。
そして、言いたいことの後に、その説明が付け足しされています。
そのため、各段落の1番最初の文は大切なことを言っていることが多いです。
したがって長文を読む時は、
「ーは…だ、というのは〜」
という感じで、どんどん付け足しをしながら読むと良いです。
実際に使った参考書
学校から指定された参考書「長文読解のためのスクランブル 構文とイディオム(旺文社)」を使用していました。
これは、左ページが問題となり、右ページが解説となっています。
両ページとも赤シートで隠すことができるため便利です。また、似たような表現や間違いやすい表現がまとまっているため、学習しやすいです。
また、イディオムでは、「ターゲット1000(旺文社)」の内容が多く含まれているため、大切なものが多いです。
そのほかに「総合英語Forest(桐原書店)」も使用していました。この参考書は、分厚いですが、使い慣れてくると、とっても便利な参考書です。カラーで細かいことまで書いてあったり、たくさんの例文があったりするため、とても分かりやすいです。
勉強の仕方
私は登下校中に「スクランブル」や「ターゲット1000」「ターゲット1400」を見ていました。まあ、スマホをいじりたいという気持ちもあったりするため、電車に乗ってる時間は携帯、バスに乗ってる時間は勉強と決めていました。
私は英語が一番苦手でした。そこで、好きな先生に勉強の仕方を聞いてみました。その先生は、私と同じく英語が苦手でした。しかし、自分で工夫して勉強し、東大に合格したほどの実力をつけました。
これから、その先生が私に教えてくださったことをお教えします。
長文読解の勉強は短めで簡単な文をひたすら読むことです。頭の中で日本語に訳さなくても内容がわかるくらい簡単なものがちょうどいいです。私は、最初は500語の英語の絵本を読み、慣れてきたらだんだん語数を増やしていきました。飽きた時は、300語ぐらいのとても簡単な絵本を読んでいました。
絵本の次は、授業で使った教科書の長文や大学の過去問の長文を何度も読みます。同じものを何度も読むことが大切です。そして、読む時に構文に注意して読むと良いです。また、長文を読む時に、単語も覚えてしまえば、一石二鳥です。
そのほかに、構文を含む英文を暗唱するのもよいです。「no more A than B(Bではないのと同様にAでない)」と覚えるよりも「A whale is no more a fish than a horse is.(馬が魚でないのと同様に、クジラは魚ではない)」と覚える方が、構文の活用の仕方を理解でき、覚えやすいです。この英文はクジラの第1公式と言います。
ちなみに、「no less A than B (Bと同様にAである)」「A whale is no less a mammal than a horse is.(馬が哺乳類であるのと同様に、クジラは哺乳類である)」をクジラの第2公式と言います。
文法を勉強してみての感想
センターの文法問題がポンポンポンと分かるようになりました。
長文読解では時々、満点をとることもありました。
好きな先生に「英語の勉強は毎日するべきだ」と言われてから、毎日勉強をしていました。その結果、一番下のクラスから一番上のクラスに上がることができ、今では、一番上のクラスのレギュラーとなっています。
英語は、毎日勉強して、やっと結果がでます。結果がでてくるのは遅いですが、やった分は必ず結果になると思います。