今回も、現役女子高生のリリーさんに英語の勉強方法、特に熟語について書いてもらいました。(写真はイメージです)
高校3年生で受験生です。英語が苦手だったリリーさんがどのように英語を勉強していったか、
その中で、どのように熟語を克服していき、点数につなげていったのか。
これからセンター試験や入試本番を迎える方はもちろん、高校生、中学生、社会人の方にも参考になると思います。

熟語とは?

熟語は、文法と同じように、たくさん知っていれば知っているほどいいです。
文法問題も長文読解もすらすらできるようになります。

ですが、熟語は文法と違って、簡単にはいきません。

なぜなら、熟語は同じ動詞でも前置詞(in/at/for など)によって、意味が全く違ってきて、覚える数が増えてくるからです。
takeを使った熟語を例に紹介します。

take を使った熟語

take in「〜を取り入れる・〜をだます・〜を見物する」
take on「〜を引き受ける・〜を帯びる」
take to「〜を始める・〜にふける・〜を好きになる」
take up「〜を取る・〜を始める」
take A for B「AをBだと思う」
take away「〜を持ち去る・〜を取り除く」
take over「〜を引き継ぐ・〜を支配する」 など

このように、take だけでもたくさんの熟語があり、前置詞によって意味が変わるのです。

いろいろな組み合わせで意味が異なったりするのが熟語です。
でも、しっかりイメージを持つことができれば、活用できるようになります。

熟語の覚え方

熟語は、似たような形があったり、前置詞が違うだけで意味が異なったりして、正直覚えにくいですよね。

熟語は、例文と一緒に覚えます。そうすれば、印象に残りやすく、活用の仕方も一緒に覚えることもできちゃいます。覚える時に、頭の中で熟語のイメージをしながら覚えるといいでしょう。

例えば、take in「〜を取り入れる・〜をだます・〜を見物する」だったら

チョコを食べる(取り入れる)フリをして人をだます友人を見ている私。

という感じですかね。

また、長文を読むときには、熟語に意識して下線を引いて意味を書いたりなどマークをつけるといいです。

熟語はひたすら繰り返し覚えることが大切です。私は、すぐ忘れてしまうほうだったので、覚えている熟語でも長文などに登場したら毎回下線を引いて、複数の意味を書いていました。

また、自分で間違えやすい熟語や覚えにくい熟語などをまとめたりして、バスの中やテストの前などの隙間時間に見るといいでしょう。
定期考査では、不思議なことに、毎回このまとめたものから問題が出されていました。

テストの前は、いつもまとめた紙を見ていたので、ラッキーと思って解いていました。

熟語は長文と違って、隙間時間でも勉強することができます。

私は、電車やバスを待っている時間や乗ってる時間にターゲットを見ていました。
放課後などの時間がある時に熟語の勉強をするのは、勿体無いと思います。

隙間時間にコツコツと勉強するのをおすすめします。

参考書

私は学校で指定された「英熟語ターゲット1000(旺文社)」を使って勉強していました。これは、大学入試に出る頻度が高い順になっているので、とても勉強しやすいと思います。

最初は右側の例文を覚えて、その後に左側の細かいことを覚えていました。
左側には、いくつかの日本語の意味や同意熟語や反意熟語が載っています。

他に、「長文読解のためのスクランブル 構文とイディオム(旺文社)」も使用していました。これも学校から指定された参考書です。

これは、同意熟語や反意熟語などテーマ別になっています。また、似たような形をした熟語や似たような意味をもつ熟語などがまとめられているので、知識を整理するのに便利です。関連のある単語や熟語、例文も載っています。

これに含まれているほとんどイディオムは、ターゲットに載っているので、確認という形で勉強するのがいいと思います。
また、この参考書は熟語だけではなく文法や構文もあるので、この一冊だけで総復習ができます。

熟語は覚えることが大切なので、いろんな参考書を購入するよりも一つの参考書をボロボロになるまで繰り返し勉強することが大切です。
私は、6周ぐらいしかしていませんが、英語が得意な人はもっとやっていると思います。

熟語ができるメリット

熟語は覚えていれば覚えているほどいいです。
文法問題では、覚えていれば解ける問題があります。文法問題の中でも、熟語が分かることですらすら解けるようになる問題があります。

英語が得意の人は、文法問題は完璧です。そういう人と差を埋めるには、文法問題に加え、熟語を勉強するのがおすすめです。

このような感じで、熟語のパワーを含めた文法学習により、文法問題等を早く片付けることができ、
その分、長文読解に時間をかけることができます。

熟語ができれば、長文読解も容易になってきます。

時々、「似たような意味をもつものを選べ」という問題がありますが、これは熟語を覚えていれば、それだけで得点できる問題になります。

熟語の勉強を始めて、できるようになったと思うまでの期間

私の場合、真剣に英語の勉強を始めたのは中2の秋でした。できるようになったと実感したのは中3の秋ごろです。ちょうど一年かかりました。

そこから、停滞期に入りましたが、勉強を続けることによって、高1の冬にまた上がることができました。

高1から、一番上のクラス(私の学校では、科目ごとに成績別クラスとなっています)になることができました。
上のクラスにあがったばかりの頃は、ギリギリのラインでしたが、今で上位クラスの常連なることができました。
とても嬉しいですが、これにおごらず、英語の勉強を続けていきたいと思います。

最後に

いかがでしたか?最後に管理人から考察です。

英語の勉強に関しては、学生時代にやったけど、なんだかよくわからなかった。
そして、そのまま大人になったけど、子どもには、どうやってアドバイスすればいいか分からない・・・

なんてこともあるかも知れません。そんな時には、実際に現役高校生や受験生の意見が役に立つと思います。

大人になった今、学生時代を振り返っても、「頑張った!」というおもいだけが残って、
実際には何をやったのか??? なんてこともありますからね。

と、いうわけで、受験生の皆さん、頑張ってくださいね!