昨日の朝日新聞デジタルのニュース。全国の外国語大学が提携して、東京五輪に向けて通訳ボランティア養成プログラムを行うそうです。
まずは在校生&卒業生向けに、スポーツ通訳や通訳ガイド養成講座を開講し、東京五輪で活躍してもらおう、という計画。
私に受講資格があったらぜひとも参加したいプログラムです。
しかしツイッターやフェイスブックを見ているかぎり、批判の嵐^^;
どういった点が批判されているかというと、まず、五輪での通訳なんて重大な仕事をボランティアで賄おうとするなんてムシが良すぎる!という批判。
確かにボランティアなら報酬を支払わなくていいので、五輪運営側にとっては予算削減になりますが、ゴミ拾いや誘導など、比較的誰でもその場でできる仕事じゃないんだから相応のお金を払いなさい、という意見はもっともです。
そしてもう一つ。もしこの通訳ボランティアで十分な数が集まって、報酬ゼロでそれなりに運営できてしまったら、今後、通訳にお金をかけようという意識が薄れてしまって、結局、通訳志望者が自分で自分の首を締めてしまうんじゃないか、と言っている人もいました。
現時点で通訳業でお金をもらっている人にとったら、タダで働く通訳の育成なんて溜まったもんじゃないですよね。仕事があがったりです。
ほかにも、養成するのはいいけどその後、そのスキルを役立てる場は用意されてない(つまり使い捨て)だとか、大学は通訳養成機関じゃない、なんて批判も。
私みたいに、報酬はそれほどいらないから言語をつかって仕事を「してみたい」人には、ありがたいプロジェクトだと思うけど、なかなかそんな人ばかりではないということなんでしょうね。
それに、英語などのメジャー言語と、外大でしか学べないようなマイナー言語でもまた違うでしょうし…。
そもそも通訳は今度も専門職なのか?って問題がありますよね。こんなにみんな英語できるようになったら、本当に学術的な専門分野以外では通訳なんて介さなくても、直接やりとりできるんじゃないの?って。
グーグル翻訳もずいぶん進化していますし、東京五輪まであと5年もあったらさらにいろんな技術が出てくるハズ。
そうなったらボランティア云々ではなく通訳の需要が激減してしまう可能性もあります。それこそ五輪までのあと5年でもう一言語身に着ける人も出てくるかも(笑)
英語に関してちょっと気になったニュースだったので取り上げてみました。みなさんはどう思います?