同じく英語を外国語として学習する外国人から、よく驚かれることがあります。
それは、「日本人は6年間も英語を勉強しているのに、なぜか全然話せない」
ということです。

昔は中学高校の6年間、今は小学校5年生から必修科目になりましたので、
合計すると8年間も日本人は英語を学習することになります。

「そんなに長い間勉強しているのに、なぜ話せないのか?」

ということが、諸外国の人たちからすれば不思議でならないそうです。

当の日本人だって、疑問に感じているはずです。
「あんなに熱心に単語や英文法を覚えたのに、なぜ話せないのか?」と。
「6年間も勉強したのに!」という英語に対する自信やプライドがあって、
それでも実践の場では使えないジレンマに陥っています。

「なぜ英会話ができないのか?」
「なぜ英語が聞き取れないのか?」

それは「6年間も英語を勉強した自信やプライド」が、
英語を素直に学習しようとする意識を邪魔しているからなのです。
「こんなに長い間勉強してきたんだから、できるはず」
「私は頑張ってきたんだから、英語が使えるはず」
こういう自分自身への自信やプライドが、英語という全く異次元の言語を習得するうえで邪魔をしているのです。

英語だけに限らず、何事でも新しいことに挑戦しようと思ったら、
まずは素直に学ぶ姿勢こそが大切です。

まったく新しいことを学ぶのですから、「知らない」「未経験である」
という意識を持って取り組むだけで、その吸収力は随分と違ってきます。
上達の早い人とは、教えられたことをその通りに、素直に学ぶ人なのですから。

それを「私は知っているから」「私はある程度経験があるから」などと思ってチャレンジしていると、
思っていたほど伸びなかったり、吸収できなかったりして、結果ジレンマに陥ります。

先ほども述べましたが、日本人にとって英語とは「まったく異次元の言語」なのです。
ですからまずは、今までの経験やプライドは捨てましょう。
そして素直に学び、英語そのものを「真似する」のです。
「英語と日本語とはまったく別のものなのだ」ということを理解して、
英語独自の音に慣れていきましょう。

そしてそれらを聞いて、素直に真似をしてみることが、
「使える英語」を習得するための最短ルートであると言えるのではないでしょうか。