日本語には存在しない英語独自の発音もまた、
日本人が英語を学習するうえで悩みの種になる大きな原因の一つです。
アルファベットはたったの26文字ですが、そこから組み合わされる英語の音は
母音だけでもおよそ30個もあるのです。
日本語の母音は「あいうえお」とたったの5つですから、
種類が豊富な英語の音に対応しきれないのも、当たり前の話なのです。

「日本語には存在しない音」は、「初めて聞く音」と同義語ですよね。
それを特別なトレーニングもなしに聞き取れるようになるなんて、
到底無理な話だと思いませんか?
しかも母音、子音とその種類は多く、ましてや音の周波数までもが
全く異なるのですから、日本人にとっての英語は「まるで異次元の言語」なのです。

それではその異次元の言語を、どうすれば聞き取れるようになるのでしょうか。

それは、まずは地道に、何度も何度も繰り返してその音を聞くことです。
そしてその音に続いて、実際に自分で声に出して発音してみること。
これに尽きると思います。
「習うより慣れろ」の言葉通り、まずはしっかりと聞いて慣れること、
そして真似をして言ってみることです。

これは赤ちゃんが言語を獲得していく過程と全く一緒です。
赤ちゃんは両親や周りの大人が話す言葉をお手本とし、
その真似をして、言語を習得していくのです。
最初は喃語のような発音しかできなくても、
何度も繰り返し声に出して話していくことで、その言語をものにしていく。

まずはあなたも、しっかりとしたお手本を用意しましょう。
お手本にはその音だけをゆっくり、はっきりと繰り返してくれる
タイプのものがベストです。
信頼できる英語教材を用意し、それを繰り返し聞いていきます。
そうすることによって、誰でも着実にネイティブの発音を聞き取れるようになり、
さらには習得することができるでしょう。

発音矯正のコツ